手すり先行工法の必要性と特徴
建設現場における事故原因のトップが、足場からの墜落・転落、飛来落下。
もう半世紀余りにわたって続くこのような悲劇を止める手立てとなるのが、『手すり先行工法』です。
働きやすく安全性の高い足場をつくるために編み出されたこの工法の出現は、我が国における建設史上、もっとも画期的であると言っても過言ではありません。
『手すり先行足場』の最大の特徴は、足場の組み立て・解体時において、常に先行して『手すり』があるということです。
最上段でも外側を手すりで囲まれた状態にできるため、作業に集中していて注意力が散漫になっていても墜落する危険性が激減します。
『働きやすい安心感のある足場』とは?
足場に、“手すり”と“つま先板”があらかじめ備えられている足場のこと。
設置状況に応じて、養生ネットやシートなど、改善措置機材が装備されています。
“誰もが安全な状態で作業できる”ことに重きを置いた足場です。
※平成15年4月1日より、厚生労働省が「手すり先行工法に関するガイドライン」を策定。
また、同時期に国土交通省・農林水産省では同ガイドラインを工事共通仕様書に追加。直轄工事では全面適用になりました。